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ある日のなか志まやの出来事、つれづれ

2006年04月の店主日記
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●2006年04月25日(火)

    つれづれ

 日本で使用される絹糸のほとんどが国外に依存する中で、国際競争や需要低迷(こんなに着物がブームなのにw)にともない、ますます国内の養蚕農家の激減!!!
そして製糸産業も減少しています。
 これは本当に大変な問題なのですが、そんな中で日本の二代産地の一つ、山形県の置賜地方の米沢市、長井市、白鷹町の織元が、この高品質の絹糸を『最上』というブランドにして、新たな絣柄を図案化して、着物を作っています。
 
 着物をセレクトする時、ほとんどはまず、色、柄が先行して、そのあとシワになりにくくないかとか、擦れに強いかなど気にするのですが、なかなか絹糸にまで考えが及ばないものです(一衣舎さんの開発されて布は別だなw)

 でも織物は、分解すれば、結局は、一本の経てと緯の糸に別れるのだから、その一本一本が確かなものでないと、最終的にはいいものは織り上がらないですよね。
分かりきった事なんですが。。。。。。

この最高品質の絹糸を使った、『絣』(ここが注目!)の着物を数枚仕入れしました。今その一枚を衣裄に掛けて、いろいろ考え事しながら、焼酎を飲んでます。

 民芸調、、、、レトロ、、、、アンティーク、、、、
自分の中では避けて来たことなんですが、なんかこの着物には惹かれましてね〜w
どうしようかな〜なんて思ってる訳です。

ちなみに、帯は八寸 気っ風市に出ていた帯です。

 風かぁ〜。。。。そういえば、風を感じる着物なんかいいな〜
 夏物もすごく『風』っぽいか!
 浴衣、、、、中島の浴衣は思い入れがあり過ぎて、逆に暑いか(汗)おいおいw
 でも、今年は凄いんだから(なにが、、、)
 でも、楽しみだ! 

 そろそろ、テンションが可笑しくなって来たので、筆を置こう。


●2006年04月15日(土)

  篠原涼子さんに

 大方の予想を期待通りに裏切りなんとか太陽が顔をだした。朝5時に起きて
お店をヘアメイク室と着付室に分けて、篠原さんの入りを待つ。
今日は新宿御苑で小泉首相の『桜を見る会』が催され、篠原さんもご招待されている。着物の要請があってから一週間もなかったのと、例のこの柳腰のせいで仕事に
支障をきたしながらなんとか2タイプの着物を用意!これが、この日、篠原涼子さんに着て頂いた着物です!

 なんとも、なか志まやのラインではないと思われる方も居ると思いますが、
これもなか志まやの好きなデザイナー(唯一無二)前田親男先生の着物です。
『花水木』  この赤の使い方と配色がとても、着物的じゃない配色でしょw
シルエットの花水木は、着手の体型の補整をするために絶妙な位置に配置してあります。色の重ね具合やこの柄を真似て創った偽物はよく目にしますが、結局は、このデザインの根幹となる作り手としての哲学がないから、この脇線の取り方もただ、脇に柄のある着物となっているのをよく目にしますねw

 帯は枝垂れ桜の帯(色合わせが難しかった〜〜〜〜) 桜の帯留め(これは不満)
長襦袢は、附下風に蝶が描かれていて、袖口、振りから桜色の襦袢が蝶の絵と供に覗くようにしてあります。(ちょっとやり過ぎ。。。。かな)

 TVで放送されたり、週刊誌にもその時の模様がでていますが、詳しくはもうすぐ発売される雑誌(いかん、名前忘れた)に、篠原さんのインタビューが企画されていまして、この着物で登場されてます。とても篠原さんらしい上品さ、、、が出ていると思うので、またお知らせします。

 久々に、考槃さんの着物が、なか志まやに登場しました。
24日に歌舞伎座の前に新たにサロンもオープンして、またこれからお世話になると思います。
 こうした絵柄のハッキリした物は、好き嫌いが出てきますが、きっとここの定番の
立て暈し、斜縞の小紋などきっと、なか志まやの中でまたお見せできることと思います。
 息子さんの晃さんから、薄いチャコールグレーから黒への立て暈しが染め上がったとのこと。そういえば、もう20年以上も前に、今僕が好きなグレーを一杯染められていたのが、この前田親男先生でした。

先生!僕はまだ、着物で頑張ってますよ〜!
(息子さんに、かんちゃんは、オヤジを知っている貴重な若者?だよ、、て
云われ、ちょっと胸が熱くなりました。。。。)

 衣裳演出家、そして僕が着物の世界で、唯一デザイナーとして認める
 前田親男先生の着物を今回スタイリングできて 本当、よかった、、、。

 

●2006年04月05日(水)

  いろいろ、、、、

 仕込むことが多いこの頃。日記の更新も思えば一ヶ月ぶり、、、、汗
熱につかれたように、日記を更新したと思えば、ぱたりと止まる。自分の気持ちのムラをそのまま表しているのか、それともただ忙しいのか。。。。

 そんな日々のなかで、今日は重要な打ち合わせをしました。
今後のなか志まやの在り方も左右する打ち合わせです。
 こんなHPでも、ときどきチエックしてくれてる方には、朗報だと思います。
本当にありがとう。

 浴衣の仕込みを、2企画で進めてます!
なか志まやのオリジナル、、、、純粋に僕の意向だけで、好き勝手に創るのは
もしかしたら、これが初めてかもしれません。
 売れ筋とかには一切、目もふれず、ただ自分に正直に創る浴衣です。
もう一つは、あるイラストレーターの方の浴衣、手ぬぐい、扇子の企画に参加してます。これは、その方がある意味、時代に乗ってる方ですし、何よりもなか志まやに
あるであろう浴衣では無い出来上がりが、凄く楽しい!
 僕のやることは、ほんとおおまかなディレクションだけど、もの作りの楽しさは
きっとそれぞれに確固たる自分をもった方とのコラボレーションに尽きると思う。

 自分だけなら、必ず限界はあるけど、人が集まれば自分はまた変われると思う

僕の着物に対する関わり方は、きっとそうやって変わっていくんだと思う