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ある日のなか志まやの出来事、つれづれ

2006年11月の店主日記
[過去の店主日記一覧]
●2006年11月30日(木)

    なか志まや『小物展』出品

 よく専門店や百貨店に行かれる方なら、目にするタイプかもしれません(笑)
でも手頃な価格と、玉がかわゆい。シックな色を選べば案外使い勝手がいいかもしれません。一応、なか志まや的、基本色ということで。。。

●2006年11月29日(水)

なか志まや『小物展』出品

 帯締は200点ぐらい出品する予定です!
 いつもは江戸組のものが主流なのですが、今回はもう少し色々バリエーションを
 揃えるつもりです。

 また、一衣舎さんのご紹介で、無地、源氏組、平唐組、冠組、綾目組、綾唐組等
 などの帯締めを 市川 勝江さんの作品を出品させて頂く予定です。


●2006年11月28日(火)

なか志まや小物展 出品

 先日、オーダーした草履がすげ上がってきました。
 まずは黒エナメル。
 履き易さと足元の美しさを追求し、姿のよい舟型に
 白いラインがお洒落な感じがします。

●2006年11月27日(月)

勝負は白半衿! なか志まや小物展

 微妙な色の違いを分かっていただけるだろうか?

白加工 生絹(きなり) 薄墨  乳白。。。。
生地は水撚り八丁撚糸 一巾織
そして、紬地の白
あっ組紐白半衿もあるね
それに、鬼シボの白半衿も

 そして、ここにはないが、さらに肉厚の生絹の白半衿もある。
 上代¥10,000もする特選の白半衿も(笑)


 白の半衿ですが、こだわり持ってます!
 保守的ですが、ここが勝負どころです!
 やはり白というなか志まやです。。。

●2006年11月26日(日)

なか志まや小物展 出品

   蛙(カエル)帯留め 『屋屋』ブランド
   好きな人だけに 分かってもらえれば(笑)

●2006年11月25日(土)

なか志まや小物展 参考品

    絹ショール 根付け2種 

●2006年11月23日(木)

なか志まや小物展 出品

  天使の根付けです。『屋屋』ブランド 
  ちょっと 乙女ちっくか(笑)

●2006年11月22日(水)

    小物、、、、されど小物展!                     (和装業界では、帯締め、帯揚げ、半衿などのことを小物と呼んでいます。笑)

 数日前、京都からいつもの若くかわいい担当(小物のメーカ)の男の子が来て、草履を選んでいたら、無性に草履展をやろう!て思い立つ。ならば、帯締めと帯揚げも
いるなーと少し発注をかけました。

 数日後、一衣舎の木村先生が来店され、いろいろ打ち合わせをしていて、小物展の
話をしていたら、『ならば、一衣舎の肌着、半衿などの小物を出品しましょう!』と
嬉しい応援をいただきました。
 一衣舎さんの個展に出品されてました、組紐の作家さんの帯締めも出品して頂くことに!

 今日は、銀座の松屋で作品を出品されてる『屋屋』さんのブースもみてきました。
すこし、大人買いをして(笑)、なか志まやの小物展に応援していただくことに。
『呉服なか志まや 京都展』玄関で、可愛くて楽しい、そしてとても
リーズナブルな『根付け』や『帯留め』、『簪』など作られてるブランドです!

 むむむ〜(笑) なんか楽しくなって来た!
単純に、今年最後だし、なにかやろーていう思いつきだったけど、品物が見え始めるとだんだん、楽しくなって来ます。

 こういう気持ちはよくあることで、何かしら一枚の着物とか帯とか、ものすごく
気に入った物が出来上がると、誰かに見せたくなる!その為だけに展示会をしたり
出張したり。つくずく自分は単純なんだなーと思う。
そして、計画性がないなと、、、、汗

 色んな方のお力をお借りして、今年最後の展示会。
まずは楽しめること!そして、ひとりでも多くの方にみていただくこと。
そんなことを考えてます。

●2006年11月14日(火)

      八掛の生地について

 こういう作業をして、八掛の色を慎重に決めて、そして胴裏の色も決める。
着物が脱いでも凄いんです!ハンガーに掛けても素敵なんです!状態にするためには
やはり欠かせないのだけれど、あとは生地ですね〜
 擦れに強い、表生地との添いがいい そして無地染めでも八掛に地柄が欲しい!
といろいろ要求は増えるばかり(笑)

 前に一衣舎の先生から、なか志まやの御召しには、もう少し肥えた生地がいいと
云われてまして、一度改良したのですが、今日また、八掛の生地、改良バージョンを発注しました。
 詳しいことは企業秘密なのですが、まぁこれで、またなか志まやだけの
オリジナルティーと10年、愛用して頂く着物には少しは近づけるでしょうか?

 う〜ん、でも先行投資。。。。。結構かかる(笑)
 これで、半年分のお小遣いは、もうないな〜泣

とくかく生地はいい! 強いです。洗える仕様にもできました。
そうなると それに見合う胴裏と八掛を。一衣舎さん的発想ですが、これは
当たり前の発想なのでしょう。

 みなさん、裏生地にこだわりをもって着物を誂えられてますか?

●2006年11月11日(土)

褻着(けぎ)の中の晴着

 10月に福岡にて、一衣舎さんと二人展を行い木村幸夫先生とも大旨、一致した
見解は、なか志まやは、『褻着(けぎ)の中の晴着』ですね。。。。
ということでした。
 『褻着』という言葉、最近では滅多に聞くことはありませんが、着物の歴史上においては明らかに存在した言葉です。
『褻』という字は、今日では『セツ』という音読みで見あたり、『慣れる』とか
『汚れる』という字義で、褻言(色ばなし)、猥褻(わいせつ〜笑)の熟語が示すように、褻着(けぎ)とは『くつろぎ着』であって、しかも『夜着』なのです。
(木綿が普及する前、布団のかわりに着物が布団になった時代もありました)

 一枚の布が衣服と布団に使い分けられて来たことに、『褻着』としての意味合いがよく汲み取れ、きもの特有の『色』とか『匂い』が妖しく生まれてくる所以のように
思います。

 『褻着』は洗えなければならない!
まさに、一衣舎さんの着物の根底にあるものです。現代では着物を布団にすることなど到底考えらえませんが(笑)、日常に密接に関わる着物=褻着は、現代においては
自分でも、手入れが出来るもの、寛げる素材(見た目にも肌触りにも)であるべきなのです。
 『晴着』は権威的である!
というのが、大筋では正解のようですが、服飾の歴史はどんどん『晴れ』の必要性をなくしていきました。ここでもよくいう『着物のもカジュアル化』しているとおもえます。僕が思う所謂訪問着には、絵柄は必要としないし、振袖、留袖、喪服以外の全ての着物を振り分ける言葉は、僕にはもうさほど意味など感じなくなっています。
 しいていえば、これは『昔で言う訪問着的でね、、、とか色無地的でね、、、』
とかです。 じゃ、僕が思う処の『褻着のなかの晴れ着』てなんだろう。

 田舎者の僕が、東京で生活するようになったとき、街にでると
それは全て『晴れ舞台』のように感じました。その感覚は今でも変わりません。
華やかな街並、シックなインテリア、超高層の建築物、情報にあふれ物に溢れ
世界でも一流のものを身近に感じられる『東京』は幾つになっても僕には
『晴れの舞台』のようです。でもそれも『日常』であることを考えると、どうしても
僕は着物を褻の中の晴れ着と考えてしまいます。

 『都会的なきもの』 『スーツ感覚』 すべて晴着のことをさした着物です。
そこには、権威的ではない、この都市の日常に映える、シャープでラグジュアリー
な着物なのだと思います。

 福岡という都市でも、なか志まやの着物を提案させて頂く機会を得て、また少し
手応えを感じました。僕が思う『褻の中の晴』は東京だけに限らず、理解して頂けたことを嬉しく思います。素材とコーディネイトで見せる着物の世界ですが、そこには
『くつろぎ』もあり『緊張』もあり、そして『色気』もある衣裳です。
来年は、色気のある着物を提案できればと考えています。
 それも、晴れ的な色気?なのでしょう。そんな素材がうまくみつかればいいのですが、色気のある着物を探して行きたいとおもいますね(笑)