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ある日のなか志まやの出来事、つれづれ

2013年03月の店主日記
[過去の店主日記一覧]
●2013年03月14日(木)


着物は経緯(タテヨコ)真綿紬糸で、江戸小紋の千筋程に縞を織り上げたものです。

真綿糸なので当然、節がありますし、経て糸も真綿糸ですと大変織り辛いものです。
しかし経て糸を生糸にするよりも、はるかにしっかりとした織物として出来上がります。高機の手機ですが、打ち込みもしっかりとしてあり、ふんわりと身体を包んでくれる着物ですね。

帯は仁平幸春氏作のレース柄の染め帯。

画像では分かりにくいですが、生地は金通し生地。地色は墨色です。
更紗の柄は、とても長い年月をかけて和服の柄と使われるようになりましたが、
仁平氏が提案する西洋レース柄の和用は、更紗において掛かった年月を、見事に短縮して現代の我々に見せてくれています。

300年以上の歴史のあるレース柄が、このように見事に和服の柄で開花しているのは、仁平幸春氏の作品の他に見当たりません。

帯締は和小物さくらさんの新作。帯揚はさくらさんの草木染め無地。
全体にとけ込みながらも、その上質さからくる目の留り所となっています。


●2013年03月13日(水)


真綿紬の着物とレースの帯




●2013年03月10日(日)

余貴美子さん、日本アカデミー賞で最優秀助演女優賞。

先日、女優の余貴美子さんが第36回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞されました。作品は高倉健さん主演の『あなたへ』という作品です。

余さんとはお付き合いも長く、プライベートの着物を作らせて頂いているので、そのお人柄もよく知っているのですが、会った方なら皆さん、余さんの事が好きになってしまう程、心の優しい方なのです。その演技力も言うまでもなく、一緒に働いたことがあるスタッフも皆、余さんのファンで、また余さんと仕事をしたい!と必ず言われていると聞きます。

そんな余さんですが、今回の授賞式に、なか志まやで作って頂いた着物と帯で出席され、見事に受賞されました。

着物はなか志まやのフラッグシップ着物である紋お召です。
七段のグラデーションになるように、ドットの色を少しずつ変化させています。
帯も菱紋を、少しずつ変化させていてモール糸で織り出した帯です。

帯締、帯揚、半衿、比翼衿、草履はなか志まやのものではありませんが、スタイリストの方が用意されたのでしょう。もともとパーティとかに着るといいですね〜と決めて頂いた一式なので、全体に少し控えめ、でもモダンでシックな装いになるようにしてあったのです。

アカデミー賞の当日に『今日は、なか志まやさんの着物にしたわよ〜』と連絡があったのでびっくりしましたが、、、でもこうして最高の席に縁起のよい着物と帯になったことは、なか志まやもとても誇らしく思っています。

余さん、ありがとうございます。そしておめでとうござます!


●2013年03月05日(火)


数学的な織りの反物と化学的な染めの反物。
両方ともなか志まやの無地感覚を代表してくれるものです。
シャープさと透明感、美しいドレープ感を表現してくれる着尺です。

青:織司なかむら 西陣風通お召小格子 NO.2
白:染の小阪   シケ引きに雲母

●2013年03月04日(月)

今日の店内

単衣・夏物の着物や帯が集まり始めたので、試しに並べてみると
店が明るくなりました。

手前から、下井伸彦氏着尺 越後上布に染め(染の小阪) 夏久米島 越後上布無地

帯は生紬のものなど来ているけど、張りがあって飾り棚に展示し辛い。。考えねば。