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ある日のなか志まやの出来事、つれづれ

2015年11月の店主日記
[過去の店主日記一覧]
●2015年11月24日(火)

『冬に白を着る』

着物 まるまなこ綾織 なか志まや別注
帯  洛風林『アスターナ華文』高麗織塩蔵繭仕様 
帯締・帯揚 和小物さくら

着物は八掛・胴裏共に、アイスグレーを染めてつけていますので、少し紫味が出ました。反物の状態ではかなり真っ白。帯は洛風林の柄を、勝山健史さんの塩蔵繭を使い織り上げています。
着物も帯も、単体で見ると白いのですが、こうして取り合わせすると色の差がはっきりと出て来ます。格調高い帯締が白の装いを引き締めてくれています。

●2015年11月19日(木)

『経て絣』  なか志まや着尺展より

白たか織・経緯真綿紬の乱れ縞の着尺です。地機の結城紬に匹敵するくらい軽い、これからの季節、真綿の織物に手が伸びます。
帯は久々に太子間道の九寸帯が入荷しました。大らかな経て絣織りの代表的な柄、太子間道。様々な織元で織られていますが、この帯のような大胆な柄取りはなか志まやの好みです。

●2015年11月18日(水)

『まるまなこ綾織』 なか志まや着尺展より

織元に無理をいって織っていただいた『まるまなこ綾織の着尺』。男性的な色合いですが、この艶感が女の着物だと感じさせます。こういう時には、やはり勝山健史さんの帯がよく合います。着物に負けじと、塩蔵の糸の光沢感が増してみえます。染めの着物ではない、織りの着物の準礼装としての装いになります。

ブラック、チャコールグレー、オフホワイトなどのドレッシーな服地を周りの方が着ていらっしゃるときに、たとえお一人だけこの着物姿でも、けっして浮く事無く、尚かつオール絹織物で包まれた高揚感、洋装に負けないと信じられる着物姿にならないかなと期待しています。

●2015年11月17日(火)

『濃いもの同士』 なか志まや着尺展より

数年前に作って頂いた勝山健史さんの帯『イタリア装飾文』を地色を変えて織って貰いました。合わせた着尺はなか志まやの定番小紋『斜め縞』。
生地は経緯紋織真綿紬・檜垣地紋。仁平さんに染めて貰う全面ロウムラの着物でも使用する特殊な生地です。とにかくシワにならないこの生地も、生産がもう終わりそうです。

勝山さんの帯は、無地感覚の織りの着尺に取り合わせすることが多いのですが、今回は個性の強い染めの着尺に合わせてみました。
着物と帯がぶつかり合っているようで、どこか調和も取れていると感じるわたしの感覚が良いか悪いかは分かりませんが、先の投稿の『茶に赤』の取り合わせと同じく、心にぐっと来るものがあります。

●2015年11月16日(月)

『美しい小紋』 なか志まや着尺展より

シダを描いた小紋。本当に美しい地色と細やかな友禅。正当派でありながら、古臭くなく格調がありモダンな染めの小紋です。
ご来店されたお客様が皆『本当に綺麗〜』言ってくださいます。

一見するとなか志まやらしくないと思われるかもしれませんが、無地感覚の染めであり織りであり、こうした具象な絵柄のあるものであれ、底に流れている『美しいな〜』という感覚は同じです。
今回はさらに想定外の赤系の帯を取り合わせしました。ちょっと、なか志まやのラインから外した感じがするかもしれませんが、何故か心に響くものがあります。

*なんどか撮影を試みましたが、この美しい小紋の色を実物に近く撮影する事が出来ません。すみません。なので一番暗めな印象に撮影されたものをアップしています。こんな画像からでも、もし『いいかも!』と感じて頂ける方には是非実物をご覧頂きたいですね。

●2015年11月15日(日)

今日は『きものの日』、そして『七五三』

予想より早く天気が回復して晴天になりました。ありがたい!
なか志まや着尺展も2日目、慌てて撮った画像をアップします。着物を着た人々が豊かな気持ちになれますように。

なか志まや着尺展 11月14日(土)〜23日(月) 
         12時〜19時 なか志まやにて

●2015年11月13日(金)

染織家・志賀松和子さんからの便り

『経(たて)は 白に近い色で、 緯(よこ)は紫が灯った色なんですが、 お日様の下で見ると 紫が表にでます。』と。

彼女は糸挽き、撚糸、草木染め、織り、仕上げまで全ての行程を一人で行います。他に類を見ない染織作家です。そして前職は化学者でもあります。

そんな彼女の作品を、14日(土)からの着尺展では、綾織の着尺を2点出品しています。美しい生絹(すずし)使いの絹織物をご覧頂けます。
なか志まやが求めていた『織りの着尺の一つの到達点』がここにあります。
*画像は現在制作中のもの。今年中にはなか志まやに届くと思います。

●2015年11月12日(木)

川村成さん新作帯を『なか志まや着尺展』に出品します。

今年の春に国画会で新人賞を受賞した作品(小学館和樂11月号、森田空美さんのページに掲載)から、さらに発展した帯を制作してくれました。いま、国画会受賞者による作品展が上野の東京都美術館で開催されていまして、そちらの方に展示してありますが、その会が終わりましたら、なか志まやの方にやってきます。さて、こんどはどんな着物を取り合わせしてみようかと、今から楽しみでなりません。到着は19、20日頃になると思います。

●2015年11月11日(水)

なか志まや着尺展の出品 『新作西陣お召』

織司なかむらの新作西陣お召です。縞が暈けている感じが見えますでしょうか。今までの格子の作り方とは変えて、精密な織りなのに『揺らぎ』をプラスしてあります。横にグレーの段を作ったあたりが、中村さんのセンスを感じます。

なか志まや着尺展 11月14日(土)〜23日(月)
12時〜19時 なか志まやにて

そのほか、新柄のお召しを多数揃えております。お召しは『スーツ感覚』で着物を着て貰う代表格。スマートカジュアルから準礼装まで使えるものもありますので、『はじめての誂え』にも向いていますね。

●2015年11月10日(火)

モダンな取り合わせ

着物 めがね織紬地 白たか織 佐藤新一
帯  墨染め分けに胡粉縞  染め 仁平幸春 織り 真木 香

仁平さんの染め分け帯は、夏帯として絽麻の生地に染めて来ましたが、最近は袷の着物に合うように、帯の素材を吟味しながら染めて貰っています。今回は、テキスタイルデザイナーの真木 香さんのタッサーシルクの帯地に染めています。寒色系グレーの紬地に吉野格子の変形であるめがめ織の柄が着物のアクセント。墨の濃淡がグレーに鮮やかに映えながらも、野趣ある帯地の表情が、緊張感の中にも緩さ、暖かみを感じさせてくれます。

●2015年11月09日(月)

『茶』

いよいよ本格的な秋の到来を感じます。本当に一年が早いですね。14日からの『なか志まや着尺展』に向けて、新作の帯が揃って来ました。案内状は明日(日曜日)にお客様に発送致します。毎回、ギリギリで申し訳ありません。

画像の着尺と帯

着物 タテよろけ縞にシケ引き染め
帯  洛風林 九寸名古屋帯『唐草ぶどう文』

勝山健史さんの新作帯も入荷しています。モダンな柄からヨーロッパの古典文様を感じさせるものなど、艶のある織りの着尺によく合います。それぞれにデザインは違いますが、どれにも『茶』が絶妙なアクセントになっている美しい帯達です。

川村成くんの新作帯は、いま東京都美術館の国展受賞作家展に出品されていますが、17日頃にはなか志まやへ届くと思います。雑誌・和樂に掲載された帯も素晴らしかったですが、今度はさらに凄みを感じるくらいの力作です。気の遠くなるような細かさと同時に、力強さを感じます。この帯も勿論『茶』が効いています。

『四十八茶 百鼠』という江戸時代の感性は、21世紀の日本でも通用します。『鼠を基本にし、茶をアクセントとする』なか志まやの中で大きな好みの一つになっています。

●2015年11月08日(日)

なか志まやのお誂え 『胴裏と八掛』

表生地が染めであろうと織りであろうと、カジュアルであろうと礼装であろうと、袷の誂えをされるとき、白の羽二重の胴裏しか提案しないのは、お洒落のチャンスを一つ失うような気がします。

画像はある方『ザ MN』さんのお誂え、白のまるまなこ綾織りの着物に、グレーの胴裏、グレーの八掛を別染めした様子です。上のグレーが八掛、下のグレーが胴裏です。同色で注文してありますが、生地が違いますので、発色にほんの僅かな差が出ています。

薄い色の表生地に胴裏と八掛を付ける場合、胴裏と八掛の段差を出さない方法として(白羽二重の胴裏のとき)、額ぼかしの八掛を使う、長尺の八掛を使うがあります。額ぼかしの八掛はなか志まや好みではないので、余程のことでないと使用をしません。長尺は胴裏との段差がお端折の下に入るのですが、八掛の生地タイプによっては、袋(ふくろ)=生地がたるむリスクが増えます。袋直しをするにあたっても、手間が増えます。

胴裏が白であっても、何の問題もありませんしそれが普通です。色を染めるのはあくまで好みです。一つ注意したいのは、せっかく良い着物を誂えるなら、質の良い胴裏地、八掛地を選ぶことが大事だと考えています。これは良い仕立て上がり、着易い着物、狂いの少ない仕立てに繋がっています。

『なか志まや着尺展 11月14日(土)〜23日(月)』で、さらに詳しく、ご説明と提案をさせて頂くつもりです。