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ある日のなか志まやの出来事、つれづれ

2017年02月の店主日記
[過去の店主日記一覧]
●2017年02月23日(木)

正確には真っ白ではないけど、白い織りの着物は魅力的だ。白には三つの『セイ』が潜んでいると田中敦子さんの著書で読んだ。(きもの自分流リアルクローズ入門・小学館)それは神聖のセイ、生命のセイ、清潔のセイである。

白い織りの反物になると、糸の品質、織りの技術がより如実に感じるように思うのだけど、一昔前にはこんな白い先染め、織りの反物は殆ど見かけなかった。きっと1999年の暮れに連載がはじまったあの着物から、織りの白は市民権を得たのでないかと推測している。

着物 勝山健史 白雲練貫 浮織 白よごし
帯  柳 崇  吉野格子染め分け九寸 

なか志まや新作展&気っ風市
3月4日(土)〜12日(日) なか志まやにて
12:00〜19:00

●2017年02月22日(水)

極々薄い錆青磁色とでも言いましょうか、柔らかな色合いの白たかお召し(微塵縞)、佐藤新一さんの工房のものです。帯はしっかりとした萌葱色、高麗納戸、白藍などの色の取り合わせが心地よい雪花織九寸帯。佐藤新一さんの作です。緑が芽吹く春の装いに如何でしょうか?

なか志まや新作展&気っ風市
3月4日(土)から12日(日)まで なか志まやにて
12:00より19:00

●2017年02月21日(火)

右 鷹興織 浮織(濃灰)
中 鷹興織 浮織(薄灰)
左 白雲練貫 浮織(白よごし)勝山健史

帯 吉野格子染め分け 柳 崇

なか志まや新作展に出品します。


●2017年02月20日(月)

附下 霞 京都 小阪 製

透明感のある青磁色、プラチナ箔の輪郭がモダンな霞柄を引立てています。

新作展ではなか志まや好みの染めの準礼装もご覧頂けます。

なか志まや新作展 3月4日(土)〜12日(日)なか志まやにて
         12時から19時まで

●2017年02月19日(日)

なか志まや新作展のお知らせ

3月4日(土)〜12日(日) なか志まやにて
12:00から19:00

なか志まやのオリジナルとして制作した着尺を中心に新作展。
艶のある絹織物、味わいある紬など、無地感覚でありながら様々なニュアンスを持つ着物です。
帯合わせの巾の広い織物をお見せしつつ、新作の帯も紹介していきます。


●2017年02月16日(木)

新作着尺 鷹興織(ようこうおり) 草木染まるまなこ綾織

米沢産地と話し合いながら完成した着尺シリーズ、鷹興織。
名前の由来にも米沢の強い想いが込められました。綾織り、浮き織りなど揃っていますので、是非ご覧下さいませ。

なか志まや新作展 3月4日(土)から12日(日)まで

帯は『立花菱文』名古屋帯、なか志まやで色出しして織って頂いたものです。とてもお値打ちの帯が出来ました。帯締は和小物さくらの新作です。

●2017年02月15日(水)

和小物さくらの帯締、新作展にむけて少しセレクトしてきました。
帯締をみると帯や着物の方向性がわかりますね。
なか志まや春の新作展は3月4日(土)から12日(日)に変更になりました。
どうか宜しくお願い致します。

●2017年02月11日(土)

染織家・志賀松和子さんの手紙

志賀松さんの言葉通りだと思いますね。『着物は農業である』という言われ方もしてますし。野菜や牛や豚、鶏なんかと一緒ですね。
喋れば大阪のおばちゃんみたいな志賀松さんですが、この美しいお手紙と同じように、彼女が作られる絹織物はなか志まやの最高のメインデッシュ、最高に美しい絹の布です。そしてそれは常に変化して、さらに高みを彼女は追い求めています。

*画像は彼女の作品(見本裂)の一部です。

●2017年02月10日(金)

大麻布・『麻世妙』に格子を染める

私の新しい着物です。型枚数がとても多い格子を選びました。
仕立ては一衣舎製・航空絹布・総居敷当・水洗い仕様にします。
別染め/手揉みされた航空絹布が良い色です。

3月24日(金)〜28日(火)、名古屋三人展で着てみようと思います。
山口源兵衛さんが着ておられた麻世妙は、無地染めながら幽玄な雰囲気を感じる色合いで着込んだ感じがなんとも言えない袷仕立てでした。(紫を染め、その上から濃いめのグレーを染めたものだったような)私はまだまだ若輩もの、源兵衛さんのような男の色気は出ないのでこの格子で暴れます。ハードに使い、汚し、自分で水洗いして、アイロンもあてます。

神道においては大麻は罪穢れを祓うものとされていますし、この大麻布の着物を纏って良い着物を提案出来ればと願っております。

●2017年02月09日(木)

グレーをベースにした格子柄を染めています。

●2017年02月07日(火)

染めの着物に染めの帯』
着物 シケ引き着尺
帯  吹き寄せ柄・塩瀬地九寸名古屋帯

「やはり柔らか物は良いよね』という流れは前よりも強く感じています。織りの無地感着物を染めの着物の替わりにお召し頂くことを提案することが多い時代が長く続きましたが、少し空気感は変わって来たようです。染めの着物の良さ、染め帯の良さを再確認し始めたこの頃です。

ただし、色、柄は選ばなければいけません。
織りの着物の透明度が昔にくらべて明らかに高くなったように、染めの色の透明度、そして柄の構図、挿し色も、やはり今の色柄があります。

●2017年02月04日(土)

勝山健史 白雲練貫(しらくもねりぬき) バーズアイ なか志まやオリジナル

バーズアイはアパレルの服地に見られる織り模様の名前です。糸は勿論、あけぼのまゆの塩蔵したものを使っています。勝山さんが作られる着尺、有水羽絹、綺芙織に続く、新しい着尺のスタイルです。

●2017年02月03日(金)

投稿承前 今度は着物と帯の作者を逆にして

着物 勝山健史 白雲練貫 バーズアイ なか志まやオリジナル
帯  志賀松和子 浮織 化学/草木:山桜(奈良・柳生)
帯締 帯揚 和小物さくら

こういう取り合わせこそ、撮影が難しい〜。この老眼でも感じる布の美しさというか、着物と帯が響き合ってる感じは上手く伝わりません。。。

●2017年02月02日(木)

着物 志賀松和子 生絹無撚杉綾織 草木:ピラカンサス
帯  勝山健史  イタリア華文  塩蔵繭

撮影環境の雑さ、撮影技術の未熟さから、この布達の魅力の10%も伝えられていないように感じるのですが、着物も帯も国産繭、飼育、保存、糸繰り、織物設計、撚糸、染色、製職、仕上げまで全ての過程に、着手を美しく纏うことを成し遂げるために、こだわりをもって作業された布達です。

イタリア華文という名の帯には、この美しい絹糸にふさわしい引き箔が使われていて、帯の魅力をさらに増幅させています。静かに奥光りするその帯文様と、身体に添わせると縞が浮き沈みし、これまた静かな光沢を持つ着物は、作者は違えど、糸の段階から同じ目的を共有しているのだとこのように取り合わせをすると感じますね。

●2017年02月01日(水)

160亀甲細工糸 地機結城紬無地

産地より糊落としが終わり戻って来ました。
『軽い、軽過ぎる!(400gちょっとです)』『艶がある、布の奥に艶がある!』と1人感動しています。160亀甲用の手紡ぎ真綿糸で無地を織るのは長年の夢だったのですが、こうして仕立て前の反物を手にしていると、無理をして注文した甲斐がありました。

160の糸を取るのも今では殆どなく(通常は80~100亀甲細工が多い)、制作に困難さと時間、そして金額も跳ね上がりますが、これはその価値が十分にあると確信しました。着手と共に育ち、終生包み込んでくれる着物になってくれることを願わずにはいられません。