商品紹介

『朽ちた木』

朽ちた木と言う言葉だけで、色々とイメージが膨らむのが日本人の感性にあると思うのですが、この着物も帯も『朽ちた木』をテーマに取り合せたものです。

九寸名古屋帯は「朽木雲花丸蝶文錦」
(くちきぐもはなまるちょうもんにしき)

朽木雲は朽ちた木を棚引く雲に見立て、自然の移ろいゆく過程に美意識を見出した文様で、几帳の帷や調度などに使用されました。

朽ちた木に鹿文様ならジブリ的かもしれませんし、蝶が朽木のまわりを飛んでいる様子は、どこかの手付かず山奥、苔むした場所、朽木の中に新芽が見えるなど大自然の営みをイメージしてしまいます。


合わせた志賀松和子さんの着物は、彼女には珍しく節のある糸が使ってあり、桜で染めた糸は節がある織物ながら光沢を持っています。

有職文様錦織の帯には、通常は染めの着物、または西陣お召しの類いを合わせると思いますが、今回はこの「朽木」と言うワード一点縛りでこの着尺に合わせてみました。艶がある織物に有職文様錦は良く合うのではと思います。

山科言親 「朽木雲花丸蝶文錦」九寸名古屋

山科家は藤原北家の流れを汲み、初代は公卿藤原実教(1150〜1227)を初代として始まり、装束の調進と着装、管弦の演奏を家職とし、歴代天皇の側近として仕えた。山科家は現代においても、皇室における伝統儀式(皇位継承の御大札)の際には装束の着装を担当している。
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志賀松和子 生絹平織 着尺

使用糸 平成30年産 世紀21春繭座繰り糸 
    染料は桜(二月伐採)
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