商品紹介

地機結城紬平織 徒然

なか志まやでは、平織も縮み織も全て地機(じばた)ものを取り扱いしています。当然、高額になり、私のような規模の小売店としては、回転率の低い、リスクが伴う、それこそ地機貧乏をしている有り様なのですが、それでも毎回、勇気を振り絞って、別注も仕入れも結城は地機だけにしています。

何故?は、とても長くなる話になるので店頭でお願いしたいのですが、ここでのお話は、本物の結城を扱える、つまりは生産して貰える、この状況は危機的で、そう長くないと言う事を覚悟しなければなりません。これが、今の糸作りを内職でやってくれている熟練の高齢者(平均80歳くらいか)、その方の最高品質の糸から作られる地機結城は、あと何年出来るのか?これに尽きます。

こういう話は、だから早く地機結城を買いましょう、と言う一種の商売話みたいになって嫌なのですが、個人的な嗜好として、または布フェチ呉服屋として、やはり地機結城はやめられません。中でも着古した地機結城縮みは、これが縮みなのかと疑うくらい、感動する布に変わります。

最後に、結城の醍醐味、生地の経年変化、美しく言えば、布が育つ、これは多くは糊の残り具合が影響しています。
ですので、何回も着用されて糊が落ちた結城の方が本来のスペックを発揮できますので、状態の良いリサイクル、古着、または今の時代ならば、メリカリなどで探して、安く買われ、洗い張りや仕立て直しをされるのも良い方法だと思いますが、出来るだけ出所、証紙など明確なもの、またはちゃんとした目利き、信頼できる販売店が必要だとは思います。色柄の好みもありますので、じっくり検討も必要。10〜30年は飽きないで流行りに左右されない、色柄に出会えれば最高です。

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